自分に似合う服が分かる骨格診断
インターネットや書籍などで自己診断できるチェック項目を見ながらタイプを予測している方も多いと思います。
タイプが分かれば、クローゼットの整理も進むし、似合う服の傾向が分かるので買い物も楽になるなどとっても便利な診断ですが、自分の骨格タイプがはっきり分からないとモヤモヤするものですね。
占いでも、診断結果が載っていても、それをたどる自分の運勢の割り出し方が載っていなかったらかなりモヤモヤします^^;
骨格診断は自己診断が難しいと言えます。
私が診断した中でも、自己診断と実際の診断でタイプが違ったとおっしゃった方は半数以上。
自己診断で他のタイプだと思ってしまうのは、人間の身体は3つにきちんと分けられるほど単純ではないから。という理由もあります。
ただ、その他にもセルフチェックで正解に辿り着くのが難しい理由があります。
今回は自己診断が難しい理由を4つ解説します。
次ページでは、セルフチェックでタイプがはまらずにすっきりしない!と感じている方にも知っておくと役に立つ知識もご紹介します。
①〇〇は似合わないから、という思い込み
タイプ別に骨格診断を説明するとき、
ーストレートー
シンプルで上品な装いが得意なタイプ 得意なアイテム・・シャツ、Vネック、タイトスカート、ポインテッドトゥの靴など |
ーウェーブー
ソフトで女性らしい装いが得意なタイプ 得意なアイテム・・ツインニット、Aラインスカート、バレエシューズなど |
ーナチュラルー
ラフ、カジュアルな装いが得意なタイプ 得意なアイテム・・麻のシャツ、デニム、ワイドパンツ、スニーカー |
このような説明を見ることが多いと思うのですが、
タイプ別の傾向から予測をつけて消去法で自身の骨格タイプを見当づけると間違いやすいです。
例えば、タイプ別に得意な装いを見て「私はカジュアルな格好は似合わないからナチュラルではない。」と思っている。
また、得意なアイテムを見て、「Vネックは首周りが寂しく見えるから私はストレートではない。」と判断する。
骨格診断は、似合う服装の傾向を知ることができるツールですが、この格好をすれば必ず似合うというものではありません。
好き・嫌いで予測をつけると、思い込みが深まってしまって自分を客観視することがますます難しくなってしまいます。
何を隠そう私自身がそうでした。
女性らしい格好は似合わないからという理由でウェーブだけは違う!と思っていたら、ウェーブでした(汗)
思い込んでしまうことはしょうがないですが、実際にそのタイプではなかったときに頭の切り替えが大変でした。そういった意味でも、好き・嫌いでの予測はおすすめできません。
②タイプが混ざっているミックスタイプ
骨格タイプを自己診断で見つける方法は、各パーツをチェック項目に照らし合わせ、一番多く当てはまったものが自分のタイプというように見当をつけるやり方が主です。
一つのタイプの特徴をたくさん持ち合わせた方にとっては、すんなりと判断できると思います。
しかし、まんべんなくチェックが入った方は各タイプの要素がミックスしている場合が多いです。
そしてそれがどの程度ミックスしているのかを自分で気づくのは難しい。
時々、上半身が〇〇タイプで下半身が〇〇タイプという表現の仕方をされている方がいますが、そういう診断結果はありません。(診断士によります)
〇〇タイプではあるけれど、そのタイプのど真ん中ではなく〇〇タイプの要素もある という判断になり、その場合、ベースのタイプがご自身のタイプで、〇〇とのミックス という診断結果になります。
ここまで導き出すのは一人では難しいですし、ミックスしている場合、どうやって診断を活かしていけばいいのかは個々人で違うので、多くの人はここで分からなくなっていると思います。
そして、診断士もまさに〇〇タイプと言い切れない方は慎重に診断しています。
触診では分からない場合は、実際に服を着てもらいながらあることを確認しています。
③質感を判断するのは診断士の仕事
触診では判断できなかった場合は、実際に服を着てもらいながらタイプを決定していきますが、その時は何を確認しているのかというと、その方のもつ質感です。
骨格診断で分かるのは、ラインの特徴と質感です。
各パーツを触るのは、主にラインの特徴を確認する作業です。
そこで答えが出なかったとき、続いて質感の確認に入ります。
診断士にもよりますが、各タイプに似合うジャケットや素材の布を用意し、その方の質感にどれが一番なじむかをチェックします。
この質感チェックは、客観視が必要になるので自分で行うのはとても難しい。ましてご自宅に各タイプに似合うジャケットが揃っていないのが普通です。
ご自身の各パーツが全タイプの項目にまんべんなくチェックが入った方は、質感を知るためにプロのアドバイスが必要になってくると思います。
また、ラインの特徴でタイプを導き出せても、質感においては別のタイプに寄っている方もいるので自己診断はますます複雑です。
④顔の印象によって落としどころを見極める必要あり
ここに骨格ウェーブタイプのAさんとBさんがいたとします。
同じウェーブタイプの二人に似合う服は同じ?ではないですよね。
Aさんは大人っぽい顔立ちでフェミニンな装いが似合う。
Bさんは童顔でボーイッシュな顔立ちなのでフェミニンなスタイルよりアクティブな装いが似合う。
同じウェーブでもそれぞれ似合う服は違います。
ただ、3タイプに分けるとスタイルアップするポイントや似合う素材は同じ傾向にあるので、そのポイントを押さえ、その上で自分の持つ雰囲気に似合うファッションを取り入れていく必要があるんですね。
この落としどころが分からずに、タイプ別に似合うアイテムをやみくもに集めても結局しっくりこないことになります。
私も自己診断項目をにらめっこしながらあーでもないこーでもない?と考えていた時期がありました。
しかし結局今思うのは、骨格診断はファッションのアドバイスをする人に役立つ技術であるということ。
スタイリストなどが初めて出会うクライアントさんに的確に似合うファッションを提案しようと思った時、骨格を確認し質感を確認し、顔の印象を見てそこから似合うを導き出せばよりアドバイスが具体的になります。
雰囲気だけで似合う・似合わないを決めるのではないのでクライアントも納得できる。
本気で自分のファッションをどうにかしたい!という場合は、プロにアドバイスを求めたほうが骨格診断を本当の意味で活用できると思います。
まとめ
骨格診断で自己診断をするのが難しいのは、
これらの理由があげられます。
とりあえず自己診断してみたい!という方には、ご家族、友人同士でお互いに触りながら、また実際に服を着た様子を見てもらいながらチェックしてみることをおすすめします。
比較対象があればセルフチェックの正解率はあがると思います。 |
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